1.10.2010

第12回 ~中国自動車事情2008北京編~

ひっさびさにコテコテの自動車バナシです。


昨年の5月、
ボクは新型プリウスが年内に20万台売れると予測した。
蓋を開けてみれば208,876台。
本当に20万売れた。
行き過ぎた予想かと思ったが確かに売れた。
日本における乗用車の売れ行きはこれまでと明らかに異なることは確かだ。



いっぽう・・・

20万で驚いていたら、昨年の中国における自動車販売台数は1300万台を超えた。
これは100人に1人がクルマを買った計算になる。
但し、3割くらいがヘンテコな三輪車とか日本にいないようなクルマが占めてるはずで、直接比較は賢くない。でも、1300万って日本で売れる数の約3倍で天文学的な数だ。1トン~2トンの鉄の塊が同じ地上に数千万いると考えると吐き気がする。

昨年の中国での売れ行きに関して、それまでと異なる点は、一つ目が
地方の100万以上都市(成都とか武漢とか)でも北京や上海、広州に近いレベルで売れ始めたこと。これはGDPの拡大とインフラ整備の賜物。
そして二つ目は、ヘンテコ三輪車ばかり買っていた農村の比較的生活に余裕のある層が軽トラや軽ヴァンを買い始めたこと。これは毛沢東が、三輪車から四輪車に買い換えるときに補助金5千元あげますよと言い始めたから。#あ、もう毛沢東じゃねーなw
所謂、汽車下郷という政策が功を奏しているのである。


最近ボクは中国がこんなフウに激変してるとこがみたくてしょうがないけど、
なかなかひょいと見にいくなんてできんけん、2年前の様子でもおさらいしておこうと思った。2年後の今とはまるで違う光景が広がっていることを想像しながら。


長くなったけど、単にクルマに関してマニアックな話をツラツラ書き連ねている日記ですww





さて、まず北京です


いきなり目の前に現れたのは華晨汽車(Briliance)の中型セダン。
何かBMWっぽい外見と裏腹に酷い走りをかますことで有名。
あと、衝突安全でEURO基準で最低ランクを食らった落第児w
http://www.zhonghuacar.com/zhonghua/junjie/index.aspx




本家の宝馬(BMW)もいました。鐘楼前辺りです。





でも中国では奥迪(AUDI)が大人気。A6が毎年10万台売れるって、
日本じゃ考えられないw東北部で96年から生産されていて実績もあるからね。



三菱LANCERがいた。中国名は知らぬ。三菱の人気は高い。
これは哈飛汽車と長安汽車の合弁かなんかで出現した日本の軽バン的なクルマ。哈爾濱に本社がある、中国で最も北にあるメーカー。

ランサーにしろHAFEIにしろ歩道に堂々とおいてあるのは、五輪に向けて突然歩道が整備されたから置き場所がなくて仕方なく置いている。

ちなみに長安汽車とスズキの合弁会社は今、クルマを買って北海道へ行こうってキャンペーンやってますwよかったら・・・?
http://www.changansuzuki.com/present.html




マックの前に韓国車っぽいヴァン、その後に豊田汽車の皇冠がいる。
その通り、クラウンです。クラウンも時々北京市内で見かける。
ちなみにカローラは花冠です。
COROLLAってもともと花の冠っていう意味があるんで全く当て字ではないんよね・・・

これはカローラのCMやけど、


GOAボディ、つまり安全性を第一にウリにしてる。
日本ではクルマは安全なんて当たり前で、
CMでワザワザ安全だよ、なんて言わないよね、そこらへんが面白いと思った。



これは、トヨタハイエースかと思いき、なんか違う。
ハイエースのコピーは中国に数十あるといわれ、
天馬汽車の海獅か新凱汽車のものかボクでも分からん。
FUTON製でないことは確か。FUTONはアルファード顔になっとるけんすぐ分かるんですよ。





さてこちら、チャリが颯爽とAUDIを追い抜く光景。
こんなんゼッタイ日本じゃ見れんね。
北京市中心部ではチャリの方が巡航速度が速いみたい。


チャリの位置づけが今非常に難しい時期で、従来どおり車道を走ろうもんなら吹き飛ばされかねない。
正確な数字は伏せられているだろうが、一説によると中国における交通事故死者は近いうちに10万人にのぼると言われる。日本は5000人下回ったというのに。でも、ベトナムでも年間13,000人が犠牲になっているというデータを出すと、あ、10万人くらいが現実的なのかも知れぬ。




さすがに六環は自転車・人はダメということにしてるね。





こちら北辰路東側の住宅地。地鉄5号線からも13号線からも遠いにも関わらず集合住宅が密集する。

そこで凱迪拉克(CADILLAC)を目にした。中国にあってねーw#百歩譲って日本も、ですがww


次は芍?居(shaoyaoju)交差点から北三環を望む。
京承高速は2008年現在それ程混雑はしなそうな感じ。


こんな感じで次回は西安の様子を覗きます。
では初次把!

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