10.19.2009

第11回 ~マイナーちぇんじ~

先日友人が北京に行ったですが、

僕は友人にある場所の写真を撮ってきて、と頼みました。

それは前門大街ですが、

去年見たときはオープンしてたのかどうかわからん状態やったけん、

今どうなっとるんかを見てきて欲しかったのです。



そしてそれを比較考察してppt作ったんやけど、

あまりに学術性が乏しくてボツになったネタです。





タイトルはあまり気にしないように。

ここに紹介する写真は左が2008年9月18日に撮影、
          右が2009年9月7日に撮影したもので、
およそ一年のタイムラグがあります。



市電っぽいのがいますが、ほんとに“いる”だけで動いていません。



昨年撤去寸前だったオンボロホテルがまだ健在。
解体工事が進んでいないようです。



唯一昨年から営業していたお店。
detailが変わったのはナゼ?



誰のどういった要望だったのか気になる看板の向き。




とかいう、もう少しガンバレば都市分析になりそうなんですがね・・・

10.07.2009

第10回 ~中国の赤字看板に食いつく~

昨年、院試直後に中国へ逃げ出したときに思ったことだが、

中国に存在するあらゆる施設の表看板の多くが未だに赤字看板を主流としている。

赤字看板というのは、日本ではほぼ消滅した。

個人的に印象に残っているのは1959年の長崎水族館オープンのとき、

あの有名な建築家、ん、なんだっけな、忘れた。の、建物の上、

そう、赤字で長崎水族館って書いてあった。

おそらく1970大阪万博の入り口とか、鈴鹿サーキットとか?

赤字は高度成長の象徴だったのかも知れない。



・・・



とは言ったものの、

そもそも、中国の赤字看板という定義自体明確ではない。

例えばこれ、


西安駅の上にある赤字看板。

こんなのが典型。

軽く定義づけしよう。

①フォントが中文専用

②はりぼてっぽい

③何か浮いてるように見える

④必ずしも赤くなくても良い




なんだ、今回のネタ(笑)

自分で書いててバカバカしくなってきたのはサシブり。




・・・


続けよう。

このような看板が出現しやすいのは、

チケット売り場。



次の写真は吉林省の偽満州博物館のチケット売り場。


後ろ盾が心強くて浮いてる感じはしないね。





これは定陵のチケット売り場。

色は薄いが堂々と浮いてるw



あと、よく出現するのが城市とか書いてあるデパート類。





和服って、日本の服なんすかね?





これとか、入り口やけど、高すぎて誰も見てないって(笑)



さて、

こちらはカッコよかぁないっちゃけど、
近代的なビルのくせにてっぺんに赤字看板というブサイクの典型。

これは減点対象とすると、






これは加点か(笑)
何かアンバランスで、カッコカッコ悪い。


どうせカッコ悪いなら、

六村保の高速道路入り口みたいに・・・

ところが大きすぎてカコイが発生しとるやん
これはいただけません。




最近の赤字看板にはハイテクなものも出始めて、


夜になると光る。
但し、光り方が単純。



オリンピック中やったけん、街中に変なオブジェがウジャウジャしとったが、

ハリボテの虹からさらに赤字看板が生えてたり。



そう、オリンピックの時作った建物って基本最新のデザインなのに、




旧態的な赤字看板がついてとるんよね。
ダッセー。





あ、光った(笑)









・・・







散々ダサいだの古臭いだの言っときながら日本帰ってきて思ったことが。


赤くはないが、


大宮もハリボテだ。




オサレな街、桜木町も薄いハリボテだ・・・




そしてこないだ新築の新横浜駅も、小さいながら浮いてる看板。


実際日本も大差ないことが判明。

でもなんで中国はダサく見えるのか?

フォントのせい?

赤いから?

先入観か?

そう考えると、

いや、中文のフォントカッコいいかも。

ってか、漢字ってカッコいいよね。

ハハハハハ

9.14.2009

第9回 ~私はルールを教えた~

前回の続きです。

2008年9月20日 北京南駅にて

私は前日と同様に北京南駅からバスに乗る機会があった。
私は中国人のように横から非道なる割り込みをカマし、ほぼ最後に来たくせに一番乗りでバスに乗り込んだ。そして1元札で運賃を払った。
よって私はルールに従った。

・・・ではなくて、

I am a Winner.

なんて結論はもってのほかである。

 割り込みは、日本だと、このクソ野郎!なんて勇気なくてかえって言われないが、日常茶飯事の中国人は何も言ってこないのがそれはそれで怖い。
 割り込んだ奴らはやはり我先に席を陣取る。夜8:00だが相変わらず人が多い。つり革を含めると90%の乗車率。発車後、車内を見渡すとたつことを余儀無くされている者の多くが重い荷物を抱えた人、若い女性、そして高齢者、子供に該当する。(やはりおばさんは強い!)
 
 このとき私は斜め後方に70程度以内のおじいさんが立っていることに気づいた。私は天津散策に足がヘットヘトに疲れてたが、誰も譲る気がなさそうなので呆れて、おじいさんに席を譲った。
 私は日本語で「どうぞ」と言ったが、おじいさんは「謝謝」と返してくれた。この様子をじろーっと女車掌に見られていたが、ヤツは次の瞬間にはお客との世間話に興じ始めたのであった。
 
 私はルールを教えた。

 ここでちょいと歴史的に考えてみる。
 中国は今もなお高度成長を続けており、近代的なバスなんて五輪開催決定後に導入されたものがほとんどだ。ちなみに五輪専用バスなど多くが日本の支援で運行されていた。従って、日本で当たり前のように走っているバスの乗り方も、新幹線も地鉄の乗り方さえわからない。地鉄の職員に至っては乗客からの乗り方の質問に大わらわのようだ。乗り方もわからないようなものをマナーを守って乗れという方が無理なのかもしれない。戦後日本人が飛行機に乗るとき靴を脱ごうとしたのも乗り方が分からなかった例であろう。
 
 似たような例がこの日他にもあった。私はこの日新幹線に乗車した時、中国人がヘッドレストカバーを持ち帰っている光景を目にした。まさかである。日本人で義務教育を受け幾ばくかの道徳を兼ね備えていればそれがイレギュラーだとすぐに理解できるだろう。それが・・・。貧しいわけではないだろう。最低片道の60元は支払っているのだから・・・。こうして見るとやはり中国人は乗り方が分っていないというかこの例について言及すれば、乗車賃にカバーまで含まれていると思ってるのかも知れぬ。

 もう1つ例を挙げると、、日本で明治33年にサンフランシスコから電気自動車が始めて上陸したときの話。皇太子にお披露目するからといって試運転しているときのこと、ブレーキが分からずハンドル切ったら皇居のお堀にドボンしたという自動車業界では有名な話がある。これだって乗り方知らなくて誤った例のひとつだといえる。事例が古すぎて詳細は知らんが、外国人が先導して日本人にしっかり説明せんやったのが原因ではないか。

 そう考えると、中国人が新幹線の乗り方を間違えているのは日本の説明不足であるとも言える。技術支援は得意な日本だが、もう一歩踏み込んで欲しいところである。
 
 というわけで乗り方なんて書いてないが、バスの中にマナーについての記載はあったので紹介する。
  

西安市交通局の733路?かなんかの車内にて。

左は走行中運転手に話しかけんな。
右がタバコ吸うな。

 話しかけんなってのはやっぱ書いた方がいい気がするなぁ。中国人世間話好きやけん。でもそういう禁止事項しかないんだよね。「~~してください」とか「譲り合って」っていうのはないのかな・・・確か机場快線なら子供に譲って!みたいな記載があったはずやけど、残念ですがバスには書いてありませんでした。。。

 私は小さい努力ながらもお年寄りに席を譲るというマナーを教えた。一部始終を見ていた女車掌及び周囲の客の目にどのように映ったかは知る由もないが、この小さな努力がマナーを変えQuarity of lifeの向上に繋がると私は信じている。勿論日本が中国を開発・整備する中で技術支援だけでなく「マナー支援」することも今後提案すべきテーマであると切に感じる。




右がおじいさん。奥にいるのが女車掌(おばさん)である。

9.12.2009

第8回 ~私はルールを侵した~

2008年9月19日 北京南駅にて

 私は昨日と同様に王府井方面のバスに乗ることになる。
午後6時過ぎ帰宅する富裕層の人々で車内はごった返している。
北京は都市域が広く、天津から到着した列車は南駅へ、石家庄方面は西駅へ、張家口方面は北駅へ、東北方面は北京駅へといった具合にターミナル駅は四方に散っている。
従って中心部へ直接乗り入れる鉄道がなく、繁華街である王府井へ行くためには、バスかタクシーを利用しなくてはならない。
 北京奥運の特集でクローズアップされたこともあって記憶していた人も多いかもしれないが、多くの北京の人は大概バスに乗るとき順番を守らない。
バス停の周囲に群がり、バスが接近すると慌ただしくなり到着するや否や我先に乗口へ群がる。
バスが完全に停車する前から車道へ出てくるため1人や2人轢かれてもおかしくないと思う。



前門前バス停
 
 ドアが開く。
アコーディオンのように連結された長大なバスがみるみる人間で埋まっていく。
確かに座りたい気持ちはわかる。
王府井までは遠回りするので20~30分。
日本人ならかかり過ぎだろ、という喝入れたくなるハズ。
当局側の道路整備が悪いせいだということは誰の目にも明らかだ。

 私は別の系統のバスを見ていて思った。
割り込みをするのは若い人や子供ではない。
アラフォー~団塊くらいだ。
何とも大人気ない。
どうやら文化大革命世代であるが、今回はあまり深読みしないでおく。
とにかく意気旺盛なのだ。

 私の乗る北京駅行きのバスが来た。
私は後ろから押されるがままバスに乗り込む。
ラッキー、座れそうだ。
そう思った瞬間、おばさんの怒鳴り声が。
私はまさか自分が呼ばれるわけないと思い着席のままであったが、近くの人が中国語で私に向かって何か訴えているようなので、振り返ると、おばさんがチケットをかざしてこちらを睨んでいるではないか。
どうやら北京では乗車時に券を買うらしい。
西安では降りるまでに女車掌が回ってきて券を買うのが常であったために少し不可解に思ったが、それならば、と思って席を立つ。
(ちなみに中国ではバスは未だにワンマンではなく60年代日本のような「ツーマン」)
 ところがである。
財布の中には5元紙幣しかないのだ。
しゃーないよね、おつりくれるよね、と思って5元を渡そうとすると、ダメだとおばさんは手を振る。
「おつりをくれ」という意味を込めて何故か「exchange」と言ったが、おばさんに英語が通じるはずもない。
今考えると非常に滑稽な図であった。
それはさておき、おばさんの手元には大量の1元札が握られているのを見て、私は改めて5元で払えないかと頼んだが今度は物凄い形相で猛反対してきた。
もしかすると私が日本人だとバレたから余計に火が点いたのかもしれない。おいおい、おつりあるなら買わせてくれたっていいだろ。

 とうとうおばさんは外を指差して「○○」と言い出した。
降りろというニュアンスは120%伝わってきた。
言葉は分からなかったが、言い方が憎らしいし周囲に聞こえるくらい大声だったのがムカついたので、私は日本語で「黙れクソババァ」と怒鳴った。
すると、周囲の乗客も口を揃えて「○○」(降りろ?)を連呼。
何だこいつら。
協力してんじゃねーよ、観光客を労われ。
私はここで人民共和国って恐ろしいな、と思った。
・・・いや待てよ。
1元って硬貨もあったよね、ふと思い出して小銭入れを見た。
あ、あるやん。
急いでおばさんに硬貨を渡す。(自分で言うのもおかしいがテレくさそうに渡す。)
おばさんは「謝謝」と応える。
どちらかといえば私が謝々(もしくは対不起)ではないか?
そして他の乗客も何事もなかったかのように静まり返った。
あーよかった。それにしても中国人ってのは熱しやすく冷めやすいな、とこの時思った。

 成る程、この20~30分後、王府井に着くことができたワケで、これでおしまいカシマシ娘となると単なる地球の歩き方の読者コーナーからも蹴落とされる次第なワケで、もちろんそんな話がしたかったワケではない。
私はこの夜宿泊先で大きな後悔を抱えていた。
振り返ってみるといかに恥ずべき行為だったのかと情けなくなったのである。

 私はルールを侵したのだ。あのとき私は中国という国のルールに逆らったのだ。
意見を述べることは良しとしよう。
だが今回の悶着は違う。
完全に私が自分中心で物事を進めようとした結末だった。

 「郷に入りては・・・」

なんてよく言うがまさにそれだ。
中国人には中国人なりの文化があるわけでそれに基づいたルールがあることを忘れてはならない。
私は中国の文化が好きで行ったはずが文化に逆らった。
一体何をやっているんだ。
私は深い後悔にこの夜悩み続けた。



~To be continued・・・

9.08.2009

第7回 ~ま、いっか~

今日は中国の奇跡のスポットを紹介します。


中国の西安近郊と言えば、兵馬俑とか、楊貴妃の泉とか、項門の会とか、五丈原なんていう見所マンセーで、普通日本人はそういう所目指すんやけど、

文法通り僕らも兵馬俑行ったんやけど、タクシー乗ってて、横にこんなんが見えたらちょっと寄ってみたくなるやんね。




ピラミッド・・・(@゚▽゚@)!?

世界八大奇跡館!?
何やらアヤシー空気が漂う・・・。
世界七不思議に兵馬俑を加えて「八大」にしとる空気は読めたが、中に何があるのか、不思議に思ったら、いつの間にか入場料18元を払って、気づいたら中にいた・・・

うーん、八大奇跡って、如何にも中国らしい。8好きね・・・。

入り口で女の子たちがペチャクチャ喋ってる。

僕に気づくとそのうち一人が中に入っていった。どうやらガイドらしい・・・





薄気味悪くてジメジメした館内は明らかに照明が足りない・・・

あまり本気で経営する気はないのだろう。

それよりあのガイドの子は何処行った?





なんだ、これ?

女工:「○※▲$!’8●・・・」

あ、そこにいたのか。

ひたすらその女工(女工作人)は喋り続けている。
あーあ、中国語わっかんねー。
これじゃ埒があかん、思って話しかけてみる。

キ:「ニーハオ?」

女工:「你好.・・・那就是有名的金字塔,這是殷代時候建造的・・・」


キ:「おい、ちょっと待て。俺は中国語がわからんったい。Idon'tknowChinese!」

女工:「:○※▲$!’8●・・・」


・・・いい加減英語使えや。

キ:「CanyouspeakEng?」

女工:「○※▲$!’8●・・・」


ウソだ~、ガイドのくせに英語まるっきりダメ?



キ:「Ribenren!WoshiRibenren!」

とっさに地球の歩き方を見て俺は日本人だ、と言ったつもりだが果たして・・・


女工:「Ribenren!?hmmm・・・」




あ、通じた~(~ ~;)
でも悩んじゃったよ、この子。




女工:「是阿Egypt,huangdi,・・・」



あの、何言ってんだかわかんないんですけど(笑)
ってか、何言ってるのか本気でわからんせいで何を聞き取ったのか今や記憶が曖昧に・・・。


僕は、手持ちの中国語会話本を使って何とかコミュニしようとするが、あまりに不案内な本だったため役に立たず・・・。
例えば、

「郵便局に行けばハガキが売ってます」

とかいう全く役に立ちそうにない例文ばかり載っていて・・・orz。





そんなこんなで
ギリシャの間に来た。

この女工、やたら日本語=中国語の例文本が気にいったらしく僕から奪って占い用?の机に座ってページを捲りだす。ガイドそっちのけで・・・



・・・女工の手が止まる。
何か見つけたらしい。指差す先には次の文字が。






「你是従哪儿来的?」
どこからきたの?




いや、さっき日本言うたやん。
え?街の名?Nagoya・・・知らんめ?

と思ったら人の話も聞かず次のページをめくってた。


・・・オイコラ




「待几天?」
何日いるの?


え、ちょw12日から・・・って何ていうんやっけ・・・ジュウニって!?

twelve?じゃわかんないよね・・・?

あ、書いたほうが早いな。

で、僕が9月12日と書くと、(確か月と日は通じるはず・・・)
こう書き換えられた。




いや、どっちでもえーやん。
ところが、女工は(こう表記するのよ、あなた何も知らないのね、フッ。)って澄ました顔してどんどんページをめくるので、(あ、あぁ、)くらいにしか反応できず。
なんで完全にもてなす側のペースなんでしょう・・・?



たまにはこっちから攻めるか、と。名前何?
と聞いてみた。



キ:「Ninguixing?」

女工:「・・・ha」



えっ?通じてない?

もう一度聞いたが反応は同じ。

書いてもらってようやく理解した。




「韓」という名前らしい。

あ~、韓流っていうもんね。(?)
書いてもらって思った。

やっぱ中国人は字がうまい。
僕も書いてみたが並べるのが恥ずかしいほど中国人は達筆である。
たまに路面に習字してるのも日頃の努力なのか?


なんて思ってたら
女工、いや失礼、韓の目に何か止まったらしく、

「你多大了?」
いくつですか?


あ~、数字は行きの飛行機の中で覚えたぞ!
キ:「Woshiアールシーアル。」

韓:「アルシアル?$!’8●・・・!!!」


こら!くやしいけど、後半何て言ったのか気になる。多分ね、歳の割りに老けてるねとでも言ったんやないかな。

中国人って日本人より若く見える傾向があるけんね。
この女工も最初は高校生のバイトかな、と思ったが、
この翌日、中学生か高校生だと思ってた少年が、自分はアルシーアルだ、と言っているのを聞いて、え?22歳!?と思ったのを機に、
この女工ももしかして20超えてるんだろうな、と思うのである。

デフォルト通り彼女は自分の質問が終わると僕の話は無視で次のページをめくる。おい、人の話を聞け!!




あと5つくらい質問されたがあまり記憶にない。

確か、あなた工作人?って質問に学生だ、と言うと驚いてたな。
多分、この子が中学くらいしか出てないからだろうね。


中国の重さの単位についても説明された。
というか説明になってなくて、こっちの推測ばかり及んだが。
斤=500g?と聞くといーや、違う、600だよと言い張られたり・・・。



兵馬俑の発見者と思われる人の彫像を見たときに僕が、発見者?
と書くと、グチャっと消して、






と書き換えた。
結局同じやろーが(笑)!




あと、北京から来て、また北京に戻るって言ったらオリンピック(奥運)の話になるかと思ったら、全く興味なし。

どうやら、中国人は自分に直接関係なければ無視らしいな。同じ中国内でも北京五輪に対するこの温度差、政府はどう感じてるんだろうね。

だから、北京五輪のサブキャッチコピーとも言える、
「加油」(ガンバレという意味)
という文字を日本人は知ってるよ、と伝えると、


韓は、「三菱?」と書いてきた。

えっ?石油かなんかと勘違いしてる(笑)!?

・・・説明するのがめんどくさいので、





キ:「ま、いっか。」

と言っておいた。MAXめんどくせーとはこのことである。


そしたら、韓は、何を思ったか、ま、いっかをリピートした。
そこに反応するのか!?、意味がわかんねぇって不思議だ。
それとも中国語の何かと発音が近かったのか?



30分ほどそこにいると心配したのか、別のガイドの子がやってきて何か話し出した。

表情から察するに、
「日本人が来てね、ナニ言ってんのかわかんないんだけど、面白いヒトだよ」

とでも言って冷やかしてるんだろうな、と思った。



その後、ガイドとしての役目は一応果す、韓。




これはイラクの文明だ、と言ってるらしい。

それならばメソポタミアという単語を使えばいいのに、と思ったんやけど、、、もしかしてメソって中国語独自の発音があるとか!?

でも聞き返しかたがわかんないので、

キ:「あ~、IRAKね」

と言ったら、


韓:「IRAQ、サダーム。」

と言う、あ、フセインのことか、と納得。多少の教養はあるらしい。
相槌のつもりで、

キ:「IRAK、フセイン、OKOK!」
と言うと、



韓:「IRAQ!、サダーム!」

と怒った様に言う。イラクのクにアクセントがあることと、フセインというかサダームだよ!って言いたそうに・・・(*_*)


どうでもえーがね、と思いつつ、やっぱ中国人は自分の主張を通すタイプなんだな、何もここまで言い張らなくても・・・と思いつつ、郷に入りては、、と思って、


ま、いっか。




と言うと、韓は満足げに、「ま、いっか。」という日本語を連呼したのであった。








最後に、有事給我打電話と書いてくれた。
どうやら、何かあったら電話下さい、と書いているようである。

自分の主張を通す割に、来客へのおもてなしは終始徹底している辺りが中国人的で、日本人との性格の相違を実感した。





で、仮に道に迷って電話したとしよう、

絶対意思疎通にならんでしょう?



















・・・ま、いっか(笑)







ハン。(僕は写り悪いのでカットで)







後で調べてみると、この八大奇跡館、外国人観光客はほとんどいないそうで、最近は潰れかかってて、中国人の観光客も疎らだという。確かに他の客は1人も見てない・・・
だもんだから受付とガイドの子らは、いつも客が来るまで入り口でペラペラ喋りっぱなしだという。



う~ん、

ま、いっか。

8.13.2009

第6回 ~前門地下道~

これは昨年秋に北京のある人々を取材した記録です。


2008年9月18日・・・

北京市東城区、前門(Qianmen)大街。
北京中心軸線上にあり、天安門(Tiananmen)の真南約1kmの地点。

北京五輪直前の2008年8月7日に再開発改修工事が完了し、周囲は見違えるようになった。その是非についてはまたいつか書くことにして、今回は前門地下道で必死に生きる人々が気になったため2日間密着取材を行なったのでその報告をする。

前門前を東西に走るのが長春(Changchun)街と呼ばれる延々と42kmに及ぶ大動脈。
今や交通往来が激しく現地人と言えども地上を渡れば死あるのみ。
なーんだ、中国人の華麗なる横断術を紹介した方が盛り上がるのに、って?いえいえ、今回のメインは地下にあり。


地下道へと降りてみる。西南側は北京旅游散客中心なる観光バス発着所があるので人の往来も激しい。

おっとっと・・・
人多いって言った傍から、



バリアフリーなんてあったもんじゃない光景。せめて西南側だけでもエレベータ設置を早急に要請したい。

超高齢国家となった2020年、泣いている姿を見たくないのです。


◆◆◆



降りた途端こっつんこっつんという物音に目を向ける。



あ・・・

天井壊してる人がいる。何だか、亀裂発見して突いたら毀れ出して収拾つかなくなった模様。箒の柄で突いてるところが如何にも余計なことしてる感じw
それをじぃーーっと見つめる赤い服の通行人もよっぽど暇なのかな(ノ-_-)、って思った。


◆◆◆


この地下道、

座り込んでジロジロ通行人を覗う人々がいることが人目で分かる。

何しとっちゃろ、思って近づいてみる・・・。




あ、光るコマ回しとるんやな。
日本でも80~90年代前半くらいまで観光地で音と光放ちながら回るコマが流行っていたような気がする。・・・それじゃないか?

北京のコマと言えば空高く上げて糸でキャッチするやつが思い浮かぶ。
それは陀螺(tuoluo)と呼ぶらしいが、今僕の目の前で回るものは似ても似つかない。



(別の人)
もっと近寄ろうとしたけど、この女性、販売しているようなのだ。
しつこく「買わんね?」って言い寄られたらイヤやけんな・・・

あ、でも日本で見たコマより光り方がカッコええんやね?


・・・おっと、

こっちの男性はクルクル歩き回るワンコを売ってるね。
こんなんで買ってくれる人がいるんやろうか・・・


・・・偶然かも知れんけど、僕とは目が合わなかった。
皆何処か遠くを見ているような目つきで・・・愛想なし!?

あ~そうか、警察来ないか気を配っとるんやね!
だって、地下とか歩道橋とか公共空間で物品販売することは禁止されてるはず・・・
それは


彼らが大きな袋を抱えていることが物語る。
もし見つかったら商品袋に詰めて逃走出来るからね。

多分やけど、オリンピック前後で警備が厳しくなったんやと思う。話によると数年前まで、

【毛沢東と中国】
っていう思想的なもの、
酷いものやと、
【毛沢東と女たち】
なんていう誰買う?って思えちゃう本が売られていたという前門地下道。

僕は彼らのことが気になって翌日も前門地下道へ行ってみた。(←そんな暇あるならパラリンでも観に行けよw)






◆◆◆

9月19日









またいた。あの二人だ。

女性の方は、違う色の服着ていて、

一応洗濯は出来る環境はあるようだが、


男性は腕まくってるだけで昨日と同じ服装に見える。
家計は苦しそうだ・・・。

・・・あの独楽、聞いたらたった1元(15円)らしく、それなら買っておけばよかったなぁ、と後悔している。中国のガラくたというネタにもなりそうやし、なおの事ネ(ノ ̄▽ ̄)
とは言え、相手次第で5元とか10元という値をぶつけてくるのは間違いない。それが彼らの商法であり生き残る知恵なのだから・・・。




それにしても、警察の目は甘いようである・・・



◆◆◆





(ぶ~~ん)


僕は咄嗟に足を上げる。

足元をヘリが飛んでいる。

地下なのに(笑)?

007の撮影か?












勿論おもちゃ。

おいおい、地下でヘリ飛ばすなよ、
それともまた違法販売か!?







あれ?誰がヘリ扱ってんの?


振り向く先には、まさかの、
















サツだったΣ(゚□゚ノ)

ったく、中国という国は・・・。