今日は中国の奇跡のスポットを紹介します。
中国の西安近郊と言えば、兵馬俑とか、楊貴妃の泉とか、項門の会とか、五丈原なんていう見所マンセーで、普通日本人はそういう所目指すんやけど、
文法通り僕らも兵馬俑行ったんやけど、タクシー乗ってて、横にこんなんが見えたらちょっと寄ってみたくなるやんね。

ピラミッド・・・(@゚▽゚@)!?
世界八大奇跡館!?
何やらアヤシー空気が漂う・・・。
世界七不思議に兵馬俑を加えて「八大」にしとる空気は読めたが、中に何があるのか、不思議に思ったら、いつの間にか入場料18元を払って、気づいたら中にいた・・・
うーん、八大奇跡って、如何にも中国らしい。8好きね・・・。
入り口で女の子たちがペチャクチャ喋ってる。
僕に気づくとそのうち一人が中に入っていった。どうやらガイドらしい・・・
薄気味悪くてジメジメした館内は明らかに照明が足りない・・・
あまり本気で経営する気はないのだろう。
それよりあのガイドの子は何処行った?

なんだ、これ?
女工:「○※▲$!’8●・・・」
あ、そこにいたのか。
ひたすらその女工(女工作人)は喋り続けている。
あーあ、中国語わっかんねー。
これじゃ埒があかん、思って話しかけてみる。
キ:「ニーハオ?」
女工:「你好.・・・那就是有名的金字塔,這是殷代時候建造的・・・」
キ:「おい、ちょっと待て。俺は中国語がわからんったい。Idon'tknowChinese!」
女工:「:○※▲$!’8●・・・」
・・・いい加減英語使えや。
キ:「CanyouspeakEng?」
女工:「○※▲$!’8●・・・」
ウソだ~、ガイドのくせに英語まるっきりダメ?
キ:「Ribenren!WoshiRibenren!」
とっさに地球の歩き方を見て俺は日本人だ、と言ったつもりだが果たして・・・
女工:「Ribenren!?hmmm・・・」
あ、通じた~(~ ~;)
でも悩んじゃったよ、この子。

女工:「是阿Egypt,huangdi,・・・」
あの、何言ってんだかわかんないんですけど(笑)
ってか、何言ってるのか本気でわからんせいで何を聞き取ったのか今や記憶が曖昧に・・・。
僕は、手持ちの中国語会話本を使って何とかコミュニしようとするが、あまりに不案内な本だったため役に立たず・・・。
例えば、
「郵便局に行けばハガキが売ってます」
とかいう全く役に立ちそうにない例文ばかり載っていて・・・orz。

そんなこんなで
ギリシャの間に来た。
この女工、やたら日本語=中国語の例文本が気にいったらしく僕から奪って占い用?の机に座ってページを捲りだす。ガイドそっちのけで・・・
・・・女工の手が止まる。
何か見つけたらしい。指差す先には次の文字が。
「你是従哪儿来的?」
どこからきたの?
いや、さっき日本言うたやん。
え?街の名?Nagoya・・・知らんめ?
と思ったら人の話も聞かず次のページをめくってた。
・・・オイコラ
「待几天?」
何日いるの?
え、ちょw12日から・・・って何ていうんやっけ・・・ジュウニって!?
twelve?じゃわかんないよね・・・?
あ、書いたほうが早いな。
で、僕が9月12日と書くと、(確か月と日は通じるはず・・・)
こう書き換えられた。

いや、どっちでもえーやん。
ところが、女工は(こう表記するのよ、あなた何も知らないのね、フッ。)って澄ました顔してどんどんページをめくるので、(あ、あぁ、)くらいにしか反応できず。
なんで完全にもてなす側のペースなんでしょう・・・?
たまにはこっちから攻めるか、と。名前何?
と聞いてみた。
キ:「Ninguixing?」
女工:「・・・ha」
えっ?通じてない?
もう一度聞いたが反応は同じ。
書いてもらってようやく理解した。

「韓」という名前らしい。
あ~、韓流っていうもんね。(?)
書いてもらって思った。
やっぱ中国人は字がうまい。
僕も書いてみたが並べるのが恥ずかしいほど中国人は達筆である。
たまに路面に習字してるのも日頃の努力なのか?
なんて思ってたら
女工、いや失礼、韓の目に何か止まったらしく、
「你多大了?」
いくつですか?
あ~、数字は行きの飛行機の中で覚えたぞ!
キ:「Woshiアールシーアル。」
韓:「アルシアル?$!’8●・・・!!!」
こら!くやしいけど、後半何て言ったのか気になる。多分ね、歳の割りに老けてるねとでも言ったんやないかな。
中国人って日本人より若く見える傾向があるけんね。
この女工も最初は高校生のバイトかな、と思ったが、
この翌日、中学生か高校生だと思ってた少年が、自分はアルシーアルだ、と言っているのを聞いて、え?22歳!?と思ったのを機に、
この女工ももしかして20超えてるんだろうな、と思うのである。
デフォルト通り彼女は自分の質問が終わると僕の話は無視で次のページをめくる。おい、人の話を聞け!!
あと5つくらい質問されたがあまり記憶にない。
確か、あなた工作人?って質問に学生だ、と言うと驚いてたな。
多分、この子が中学くらいしか出てないからだろうね。
中国の重さの単位についても説明された。
というか説明になってなくて、こっちの推測ばかり及んだが。
斤=500g?と聞くといーや、違う、600だよと言い張られたり・・・。
兵馬俑の発見者と思われる人の彫像を見たときに僕が、発見者?
と書くと、グチャっと消して、


と書き換えた。
結局同じやろーが(笑)!
あと、北京から来て、また北京に戻るって言ったらオリンピック(奥運)の話になるかと思ったら、全く興味なし。
どうやら、中国人は自分に直接関係なければ無視らしいな。同じ中国内でも北京五輪に対するこの温度差、政府はどう感じてるんだろうね。
だから、北京五輪のサブキャッチコピーとも言える、
「加油」(ガンバレという意味)
という文字を日本人は知ってるよ、と伝えると、
韓は、「三菱?」と書いてきた。
えっ?石油かなんかと勘違いしてる(笑)!?
・・・説明するのがめんどくさいので、
キ:「ま、いっか。」
と言っておいた。MAXめんどくせーとはこのことである。
そしたら、韓は、何を思ったか、ま、いっかをリピートした。
そこに反応するのか!?、意味がわかんねぇって不思議だ。
それとも中国語の何かと発音が近かったのか?
30分ほどそこにいると心配したのか、別のガイドの子がやってきて何か話し出した。
表情から察するに、
「日本人が来てね、ナニ言ってんのかわかんないんだけど、面白いヒトだよ」
とでも言って冷やかしてるんだろうな、と思った。
その後、ガイドとしての役目は一応果す、韓。

これはイラクの文明だ、と言ってるらしい。
それならばメソポタミアという単語を使えばいいのに、と思ったんやけど、、、もしかしてメソって中国語独自の発音があるとか!?
でも聞き返しかたがわかんないので、
キ:「あ~、IRAKね」
と言ったら、
韓:「IRAQ、サダーム。」
と言う、あ、フセインのことか、と納得。多少の教養はあるらしい。
相槌のつもりで、
キ:「IRAK、フセイン、OKOK!」
と言うと、
韓:「IRAQ!、サダーム!」
と怒った様に言う。イラクのクにアクセントがあることと、フセインというかサダームだよ!って言いたそうに・・・(*_*)
どうでもえーがね、と思いつつ、やっぱ中国人は自分の主張を通すタイプなんだな、何もここまで言い張らなくても・・・と思いつつ、郷に入りては、、と思って、
ま、いっか。
と言うと、韓は満足げに、「ま、いっか。」という日本語を連呼したのであった。

最後に、有事給我打電話と書いてくれた。
どうやら、何かあったら電話下さい、と書いているようである。
自分の主張を通す割に、来客へのおもてなしは終始徹底している辺りが中国人的で、日本人との性格の相違を実感した。
で、仮に道に迷って電話したとしよう、
絶対意思疎通にならんでしょう?
・・・ま、いっか(笑)

ハン。(僕は写り悪いのでカットで)
後で調べてみると、この八大奇跡館、外国人観光客はほとんどいないそうで、最近は潰れかかってて、中国人の観光客も疎らだという。確かに他の客は1人も見てない・・・
だもんだから受付とガイドの子らは、いつも客が来るまで入り口でペラペラ喋りっぱなしだという。
う~ん、
ま、いっか。