

中国黒龍江省、哈尓濱(Harbin)。中国の最東北端でありロシアと国境を接するため位置的には稚内より高緯度という現在の僕にとっては未経験=最果ての地という表現が適当な場所。
ハルビンの歴史は意外と浅く、昔の王朝時代は大した開発もなかったようで、清の終わりごろにロシアの都合で清を突っ切ってウラジオストクへ抜ける東清鉄道の建設で偶然ここを通ったために繁栄したのがハルビンだったというわけらしい。つまり街としてはようやく100周年かな、といったところ。
ハルビンに遥遥やって来たのにホテルに引き篭もる時間を差し引くと僅か6時間しか見聞出来んかったことが今をもって残念で、殊更中心街から20km程度南下した辺りにある旧731部隊の施設見学が出来なかったことが心残りだ。
731とは何か。
満州(Manzhou)国自体の話はまた別件として興味深いが、北方戦線に向けて中国東北部を満州として割譲し、その国府が置かれたのが長春(Changchun)で軍防疫本部=731部隊が置かれたのがハルビンだったのだが、ハルビンの731部隊でナチスドイツに匹敵する程の非人道的な実験が行われていたことはあまり知られていない、というか僕も知らなかった。
簡単に紹介すると、
1941年、日本軍は慣れない敵地での前戦において交戦相手に次いで手強い敵だったのが伝染病だったという。そこで日本軍はハルビン郊外に防疫本部を置いた。
ここまでは良かった。(厳密には全て良くないが)
しかし1942年、日本軍の戦局が変わることにより防疫本部の役割を決定づけた。ガナルカナル島作戦の大誤算により南方戦線に戦力を投じねばならなくなった日本軍は資金ぶりが悪化。北に軍事物資が行き届かなくなった。そこで731部隊は安価で扱い易く且つ脅威となり得る生物兵器の開発本部に鞍替えを果す。かくして日本の頭脳が北の地に集積したが開発に際しこれといった知識的ストックがなかった。じゃあ、実験すればいいじゃないか、サンプルはそこらじゅうにわんさかいるじゃないか。
なんと生物兵器の実験台として中国人やロシア人(マルタと呼ばれていた)が用いられたのである。チフスやコレラを強制的に注射したり毒ガス入れて死ぬまで観察日記書いたりと・・・実際詳細にどのような実験かというのは別のサイトや本に委ねるとして、これは、ユダヤ人の撲滅を目的としたナチスドイツより残虐な行為ではないか?ナチスはともかく日本軍はこれ完全なる無差別虐殺だよね。しかも実験に生の身を侵すとはこの世の者とは思えない行為である。
窮地に追いやられたら手段を選ばない日本軍の行為はある意味今の北朝鮮の比じゃないと思った。これは民族自決とか切腹とかそれが美しいとする精神とも通じている気がする。実際その瞬間を目の当たりにした米軍とか連合国兵士は、なんだこのクレイジーな集団は!と思ったんだってな。
そして1945年に敗戦が確定すると、実験施設は収容していた実験台諸共吹き飛ばし、資料も焼き尽くして退散するという、そんな所で日本人の特徴である勤勉周到さを発揮しなくても、、、って首を傾げたくなるね。で、都合いいとこだけ米軍に提出して東京裁判にもかけられず。まぁ、国同士の戦争って誰が悪いって追求は事実上不可能やから裁判になったかどうかは別の問題としても、・・・セコい。
大半の事実が消えちゃったから日本の文民はよく知らずに60年生きてきたのでしょう。日本は南京のあれ以外にも重慶大空襲とか(←これ知らんかったよね?)ボロボロにやってきてんのに隠したり結果的に隠れちゃったりで自分たちをあまり悪く思わなくなってるのかな。
対する中国側も自尊心に似た古来からの中華民族の精神が働き(中国は世界の中心だという考え)、征服王朝を自らの歴史と認めたくない傾向がある。例えば1000年くらい前のモンゴル襲来は大嫌いだし、満州の国務院などにも「偽」という接頭を正式に冠しているくらい。だからあまり日本の征服行為を掘り返したくない側面もあるんだと思う。双方がそれぞれ中途半端だから歴史認識にも食い違いが出るよね。更に改竄&隠蔽なんてするからもはや真の和解は無理かと思う。ということは、意見の食い違いを認めあうことに努めた方が賢明かな。(って、自分で言っている意味が分からん)
ちょっと歴史認識の話やけど、、そういう教育(中国万歳的な)は今も健在であり、だから最近の若者が反日(中国では抗日というらしい)デモをやるのは日本が嫌いだからではなく中国が好きだかららしい。なんと、標的は日本でも韓国でもアメリカでも何処でもよくて反韓デモとか反米だってしょっちゅうやってるんだってね。じゃあ何でデモなんてやるの?と思ったら、中国って言論統制が厳しくて国民が意見を述べる場が日本より極端に狭すぎてそんなとこからくるストレス発散の場としてデモってるとか、中国のメディアは全て国家が統制してるから意見が画一的になりやすくて「あ、俺もデモ参加してみよう~!」って(意思に関わらず右に倣え的に)なるとかが原因だという。
そういうこと考えると、そりゃちょっと可哀想だなと大目に見る日本人もいるのかな、と思った。
話が反れてきたのでここで一度締めます。
明日の朝ハルビンの最低気温は-23℃らしいです。
暦害。多公冷得的天気阿!
天使のささやきでも聞こえるかもしれませんね。
731部隊についての参考↓
刺激が強い画像が多いのでこういう歴史を正面から受け止めたい人だけどうぞ。
◆◆◆
・・・あれから60年。中国が人体実験を始めた。
インゲン、牛乳、ギョーザ、どの過程で混入したかは知らないが、メタミドホスとかメラミンとかさ、僕は中国で合計12品目もコレに該当する食品を口にしていたことが最終的に判った。
これは不特定多数への人体実験ではないか!?
濃度蓄積により後年後遺症を発症する事もあるでしょう。
そんな恐ろしい報道は中国国内ではごく限られた範囲で散見されるのみ。つまり情報が貧乏で、買い漁った友人へのお土産は手元に残り、僕はその処理に困惑した。
そうだ、ホントにメラミン含有食品が有害かどうか生物実験をしよう。
(日本軍の血縁か゚Д゚(゚Д゚(゚Д゚(゚Д゚;。)

部隊は・・・いや、舞台はこの池。
兵器は

コアラのマーチ。(比較のために日中のそれを並べてある)
やっぱ中国製は手抜きだな。開け口がね。(というか日本が凝り過ぎ!)

箱から出す。
やっぱ中国製のイレモンは手抜き(笑)
比較。

中国製は印刷がザツ(笑)

大きさが大分違うね。国土面積に比例するのかな。
では実験台に登場願おう。

投与!
完遂。
兵器は実験台に対して臨機応変に改変しなければならない。
そこで、、

グシャッ

投与!

完遂。
じゃあ、一応実験台に対してネタばれで。

メラミン入りでした~~~~!!

逃げた(笑)
数日後、池の周囲で凄惨な光景が広がっていました。(というのは冗談ですが・・・)
終。
念のために注:実験に用いたお菓子に含有された可能性のあるメラミンは人体及び動物に害を及ぼす量とは程遠いので安全だということが化学的に証明されています。










































