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1.10.2010

第12回 ~中国自動車事情2008北京編~

ひっさびさにコテコテの自動車バナシです。


昨年の5月、
ボクは新型プリウスが年内に20万台売れると予測した。
蓋を開けてみれば208,876台。
本当に20万売れた。
行き過ぎた予想かと思ったが確かに売れた。
日本における乗用車の売れ行きはこれまでと明らかに異なることは確かだ。



いっぽう・・・

20万で驚いていたら、昨年の中国における自動車販売台数は1300万台を超えた。
これは100人に1人がクルマを買った計算になる。
但し、3割くらいがヘンテコな三輪車とか日本にいないようなクルマが占めてるはずで、直接比較は賢くない。でも、1300万って日本で売れる数の約3倍で天文学的な数だ。1トン~2トンの鉄の塊が同じ地上に数千万いると考えると吐き気がする。

昨年の中国での売れ行きに関して、それまでと異なる点は、一つ目が
地方の100万以上都市(成都とか武漢とか)でも北京や上海、広州に近いレベルで売れ始めたこと。これはGDPの拡大とインフラ整備の賜物。
そして二つ目は、ヘンテコ三輪車ばかり買っていた農村の比較的生活に余裕のある層が軽トラや軽ヴァンを買い始めたこと。これは毛沢東が、三輪車から四輪車に買い換えるときに補助金5千元あげますよと言い始めたから。#あ、もう毛沢東じゃねーなw
所謂、汽車下郷という政策が功を奏しているのである。


最近ボクは中国がこんなフウに激変してるとこがみたくてしょうがないけど、
なかなかひょいと見にいくなんてできんけん、2年前の様子でもおさらいしておこうと思った。2年後の今とはまるで違う光景が広がっていることを想像しながら。


長くなったけど、単にクルマに関してマニアックな話をツラツラ書き連ねている日記ですww





さて、まず北京です


いきなり目の前に現れたのは華晨汽車(Briliance)の中型セダン。
何かBMWっぽい外見と裏腹に酷い走りをかますことで有名。
あと、衝突安全でEURO基準で最低ランクを食らった落第児w
http://www.zhonghuacar.com/zhonghua/junjie/index.aspx




本家の宝馬(BMW)もいました。鐘楼前辺りです。





でも中国では奥迪(AUDI)が大人気。A6が毎年10万台売れるって、
日本じゃ考えられないw東北部で96年から生産されていて実績もあるからね。



三菱LANCERがいた。中国名は知らぬ。三菱の人気は高い。
これは哈飛汽車と長安汽車の合弁かなんかで出現した日本の軽バン的なクルマ。哈爾濱に本社がある、中国で最も北にあるメーカー。

ランサーにしろHAFEIにしろ歩道に堂々とおいてあるのは、五輪に向けて突然歩道が整備されたから置き場所がなくて仕方なく置いている。

ちなみに長安汽車とスズキの合弁会社は今、クルマを買って北海道へ行こうってキャンペーンやってますwよかったら・・・?
http://www.changansuzuki.com/present.html




マックの前に韓国車っぽいヴァン、その後に豊田汽車の皇冠がいる。
その通り、クラウンです。クラウンも時々北京市内で見かける。
ちなみにカローラは花冠です。
COROLLAってもともと花の冠っていう意味があるんで全く当て字ではないんよね・・・

これはカローラのCMやけど、


GOAボディ、つまり安全性を第一にウリにしてる。
日本ではクルマは安全なんて当たり前で、
CMでワザワザ安全だよ、なんて言わないよね、そこらへんが面白いと思った。



これは、トヨタハイエースかと思いき、なんか違う。
ハイエースのコピーは中国に数十あるといわれ、
天馬汽車の海獅か新凱汽車のものかボクでも分からん。
FUTON製でないことは確か。FUTONはアルファード顔になっとるけんすぐ分かるんですよ。





さてこちら、チャリが颯爽とAUDIを追い抜く光景。
こんなんゼッタイ日本じゃ見れんね。
北京市中心部ではチャリの方が巡航速度が速いみたい。


チャリの位置づけが今非常に難しい時期で、従来どおり車道を走ろうもんなら吹き飛ばされかねない。
正確な数字は伏せられているだろうが、一説によると中国における交通事故死者は近いうちに10万人にのぼると言われる。日本は5000人下回ったというのに。でも、ベトナムでも年間13,000人が犠牲になっているというデータを出すと、あ、10万人くらいが現実的なのかも知れぬ。




さすがに六環は自転車・人はダメということにしてるね。





こちら北辰路東側の住宅地。地鉄5号線からも13号線からも遠いにも関わらず集合住宅が密集する。

そこで凱迪拉克(CADILLAC)を目にした。中国にあってねーw#百歩譲って日本も、ですがww


次は芍?居(shaoyaoju)交差点から北三環を望む。
京承高速は2008年現在それ程混雑はしなそうな感じ。


こんな感じで次回は西安の様子を覗きます。
では初次把!

10.19.2009

第11回 ~マイナーちぇんじ~

先日友人が北京に行ったですが、

僕は友人にある場所の写真を撮ってきて、と頼みました。

それは前門大街ですが、

去年見たときはオープンしてたのかどうかわからん状態やったけん、

今どうなっとるんかを見てきて欲しかったのです。



そしてそれを比較考察してppt作ったんやけど、

あまりに学術性が乏しくてボツになったネタです。





タイトルはあまり気にしないように。

ここに紹介する写真は左が2008年9月18日に撮影、
          右が2009年9月7日に撮影したもので、
およそ一年のタイムラグがあります。



市電っぽいのがいますが、ほんとに“いる”だけで動いていません。



昨年撤去寸前だったオンボロホテルがまだ健在。
解体工事が進んでいないようです。



唯一昨年から営業していたお店。
detailが変わったのはナゼ?



誰のどういった要望だったのか気になる看板の向き。




とかいう、もう少しガンバレば都市分析になりそうなんですがね・・・

9.14.2009

第9回 ~私はルールを教えた~

前回の続きです。

2008年9月20日 北京南駅にて

私は前日と同様に北京南駅からバスに乗る機会があった。
私は中国人のように横から非道なる割り込みをカマし、ほぼ最後に来たくせに一番乗りでバスに乗り込んだ。そして1元札で運賃を払った。
よって私はルールに従った。

・・・ではなくて、

I am a Winner.

なんて結論はもってのほかである。

 割り込みは、日本だと、このクソ野郎!なんて勇気なくてかえって言われないが、日常茶飯事の中国人は何も言ってこないのがそれはそれで怖い。
 割り込んだ奴らはやはり我先に席を陣取る。夜8:00だが相変わらず人が多い。つり革を含めると90%の乗車率。発車後、車内を見渡すとたつことを余儀無くされている者の多くが重い荷物を抱えた人、若い女性、そして高齢者、子供に該当する。(やはりおばさんは強い!)
 
 このとき私は斜め後方に70程度以内のおじいさんが立っていることに気づいた。私は天津散策に足がヘットヘトに疲れてたが、誰も譲る気がなさそうなので呆れて、おじいさんに席を譲った。
 私は日本語で「どうぞ」と言ったが、おじいさんは「謝謝」と返してくれた。この様子をじろーっと女車掌に見られていたが、ヤツは次の瞬間にはお客との世間話に興じ始めたのであった。
 
 私はルールを教えた。

 ここでちょいと歴史的に考えてみる。
 中国は今もなお高度成長を続けており、近代的なバスなんて五輪開催決定後に導入されたものがほとんどだ。ちなみに五輪専用バスなど多くが日本の支援で運行されていた。従って、日本で当たり前のように走っているバスの乗り方も、新幹線も地鉄の乗り方さえわからない。地鉄の職員に至っては乗客からの乗り方の質問に大わらわのようだ。乗り方もわからないようなものをマナーを守って乗れという方が無理なのかもしれない。戦後日本人が飛行機に乗るとき靴を脱ごうとしたのも乗り方が分からなかった例であろう。
 
 似たような例がこの日他にもあった。私はこの日新幹線に乗車した時、中国人がヘッドレストカバーを持ち帰っている光景を目にした。まさかである。日本人で義務教育を受け幾ばくかの道徳を兼ね備えていればそれがイレギュラーだとすぐに理解できるだろう。それが・・・。貧しいわけではないだろう。最低片道の60元は支払っているのだから・・・。こうして見るとやはり中国人は乗り方が分っていないというかこの例について言及すれば、乗車賃にカバーまで含まれていると思ってるのかも知れぬ。

 もう1つ例を挙げると、、日本で明治33年にサンフランシスコから電気自動車が始めて上陸したときの話。皇太子にお披露目するからといって試運転しているときのこと、ブレーキが分からずハンドル切ったら皇居のお堀にドボンしたという自動車業界では有名な話がある。これだって乗り方知らなくて誤った例のひとつだといえる。事例が古すぎて詳細は知らんが、外国人が先導して日本人にしっかり説明せんやったのが原因ではないか。

 そう考えると、中国人が新幹線の乗り方を間違えているのは日本の説明不足であるとも言える。技術支援は得意な日本だが、もう一歩踏み込んで欲しいところである。
 
 というわけで乗り方なんて書いてないが、バスの中にマナーについての記載はあったので紹介する。
  

西安市交通局の733路?かなんかの車内にて。

左は走行中運転手に話しかけんな。
右がタバコ吸うな。

 話しかけんなってのはやっぱ書いた方がいい気がするなぁ。中国人世間話好きやけん。でもそういう禁止事項しかないんだよね。「~~してください」とか「譲り合って」っていうのはないのかな・・・確か机場快線なら子供に譲って!みたいな記載があったはずやけど、残念ですがバスには書いてありませんでした。。。

 私は小さい努力ながらもお年寄りに席を譲るというマナーを教えた。一部始終を見ていた女車掌及び周囲の客の目にどのように映ったかは知る由もないが、この小さな努力がマナーを変えQuarity of lifeの向上に繋がると私は信じている。勿論日本が中国を開発・整備する中で技術支援だけでなく「マナー支援」することも今後提案すべきテーマであると切に感じる。




右がおじいさん。奥にいるのが女車掌(おばさん)である。

9.12.2009

第8回 ~私はルールを侵した~

2008年9月19日 北京南駅にて

 私は昨日と同様に王府井方面のバスに乗ることになる。
午後6時過ぎ帰宅する富裕層の人々で車内はごった返している。
北京は都市域が広く、天津から到着した列車は南駅へ、石家庄方面は西駅へ、張家口方面は北駅へ、東北方面は北京駅へといった具合にターミナル駅は四方に散っている。
従って中心部へ直接乗り入れる鉄道がなく、繁華街である王府井へ行くためには、バスかタクシーを利用しなくてはならない。
 北京奥運の特集でクローズアップされたこともあって記憶していた人も多いかもしれないが、多くの北京の人は大概バスに乗るとき順番を守らない。
バス停の周囲に群がり、バスが接近すると慌ただしくなり到着するや否や我先に乗口へ群がる。
バスが完全に停車する前から車道へ出てくるため1人や2人轢かれてもおかしくないと思う。



前門前バス停
 
 ドアが開く。
アコーディオンのように連結された長大なバスがみるみる人間で埋まっていく。
確かに座りたい気持ちはわかる。
王府井までは遠回りするので20~30分。
日本人ならかかり過ぎだろ、という喝入れたくなるハズ。
当局側の道路整備が悪いせいだということは誰の目にも明らかだ。

 私は別の系統のバスを見ていて思った。
割り込みをするのは若い人や子供ではない。
アラフォー~団塊くらいだ。
何とも大人気ない。
どうやら文化大革命世代であるが、今回はあまり深読みしないでおく。
とにかく意気旺盛なのだ。

 私の乗る北京駅行きのバスが来た。
私は後ろから押されるがままバスに乗り込む。
ラッキー、座れそうだ。
そう思った瞬間、おばさんの怒鳴り声が。
私はまさか自分が呼ばれるわけないと思い着席のままであったが、近くの人が中国語で私に向かって何か訴えているようなので、振り返ると、おばさんがチケットをかざしてこちらを睨んでいるではないか。
どうやら北京では乗車時に券を買うらしい。
西安では降りるまでに女車掌が回ってきて券を買うのが常であったために少し不可解に思ったが、それならば、と思って席を立つ。
(ちなみに中国ではバスは未だにワンマンではなく60年代日本のような「ツーマン」)
 ところがである。
財布の中には5元紙幣しかないのだ。
しゃーないよね、おつりくれるよね、と思って5元を渡そうとすると、ダメだとおばさんは手を振る。
「おつりをくれ」という意味を込めて何故か「exchange」と言ったが、おばさんに英語が通じるはずもない。
今考えると非常に滑稽な図であった。
それはさておき、おばさんの手元には大量の1元札が握られているのを見て、私は改めて5元で払えないかと頼んだが今度は物凄い形相で猛反対してきた。
もしかすると私が日本人だとバレたから余計に火が点いたのかもしれない。おいおい、おつりあるなら買わせてくれたっていいだろ。

 とうとうおばさんは外を指差して「○○」と言い出した。
降りろというニュアンスは120%伝わってきた。
言葉は分からなかったが、言い方が憎らしいし周囲に聞こえるくらい大声だったのがムカついたので、私は日本語で「黙れクソババァ」と怒鳴った。
すると、周囲の乗客も口を揃えて「○○」(降りろ?)を連呼。
何だこいつら。
協力してんじゃねーよ、観光客を労われ。
私はここで人民共和国って恐ろしいな、と思った。
・・・いや待てよ。
1元って硬貨もあったよね、ふと思い出して小銭入れを見た。
あ、あるやん。
急いでおばさんに硬貨を渡す。(自分で言うのもおかしいがテレくさそうに渡す。)
おばさんは「謝謝」と応える。
どちらかといえば私が謝々(もしくは対不起)ではないか?
そして他の乗客も何事もなかったかのように静まり返った。
あーよかった。それにしても中国人ってのは熱しやすく冷めやすいな、とこの時思った。

 成る程、この20~30分後、王府井に着くことができたワケで、これでおしまいカシマシ娘となると単なる地球の歩き方の読者コーナーからも蹴落とされる次第なワケで、もちろんそんな話がしたかったワケではない。
私はこの夜宿泊先で大きな後悔を抱えていた。
振り返ってみるといかに恥ずべき行為だったのかと情けなくなったのである。

 私はルールを侵したのだ。あのとき私は中国という国のルールに逆らったのだ。
意見を述べることは良しとしよう。
だが今回の悶着は違う。
完全に私が自分中心で物事を進めようとした結末だった。

 「郷に入りては・・・」

なんてよく言うがまさにそれだ。
中国人には中国人なりの文化があるわけでそれに基づいたルールがあることを忘れてはならない。
私は中国の文化が好きで行ったはずが文化に逆らった。
一体何をやっているんだ。
私は深い後悔にこの夜悩み続けた。



~To be continued・・・

8.13.2009

第6回 ~前門地下道~

これは昨年秋に北京のある人々を取材した記録です。


2008年9月18日・・・

北京市東城区、前門(Qianmen)大街。
北京中心軸線上にあり、天安門(Tiananmen)の真南約1kmの地点。

北京五輪直前の2008年8月7日に再開発改修工事が完了し、周囲は見違えるようになった。その是非についてはまたいつか書くことにして、今回は前門地下道で必死に生きる人々が気になったため2日間密着取材を行なったのでその報告をする。

前門前を東西に走るのが長春(Changchun)街と呼ばれる延々と42kmに及ぶ大動脈。
今や交通往来が激しく現地人と言えども地上を渡れば死あるのみ。
なーんだ、中国人の華麗なる横断術を紹介した方が盛り上がるのに、って?いえいえ、今回のメインは地下にあり。


地下道へと降りてみる。西南側は北京旅游散客中心なる観光バス発着所があるので人の往来も激しい。

おっとっと・・・
人多いって言った傍から、



バリアフリーなんてあったもんじゃない光景。せめて西南側だけでもエレベータ設置を早急に要請したい。

超高齢国家となった2020年、泣いている姿を見たくないのです。


◆◆◆



降りた途端こっつんこっつんという物音に目を向ける。



あ・・・

天井壊してる人がいる。何だか、亀裂発見して突いたら毀れ出して収拾つかなくなった模様。箒の柄で突いてるところが如何にも余計なことしてる感じw
それをじぃーーっと見つめる赤い服の通行人もよっぽど暇なのかな(ノ-_-)、って思った。


◆◆◆


この地下道、

座り込んでジロジロ通行人を覗う人々がいることが人目で分かる。

何しとっちゃろ、思って近づいてみる・・・。




あ、光るコマ回しとるんやな。
日本でも80~90年代前半くらいまで観光地で音と光放ちながら回るコマが流行っていたような気がする。・・・それじゃないか?

北京のコマと言えば空高く上げて糸でキャッチするやつが思い浮かぶ。
それは陀螺(tuoluo)と呼ぶらしいが、今僕の目の前で回るものは似ても似つかない。



(別の人)
もっと近寄ろうとしたけど、この女性、販売しているようなのだ。
しつこく「買わんね?」って言い寄られたらイヤやけんな・・・

あ、でも日本で見たコマより光り方がカッコええんやね?


・・・おっと、

こっちの男性はクルクル歩き回るワンコを売ってるね。
こんなんで買ってくれる人がいるんやろうか・・・


・・・偶然かも知れんけど、僕とは目が合わなかった。
皆何処か遠くを見ているような目つきで・・・愛想なし!?

あ~そうか、警察来ないか気を配っとるんやね!
だって、地下とか歩道橋とか公共空間で物品販売することは禁止されてるはず・・・
それは


彼らが大きな袋を抱えていることが物語る。
もし見つかったら商品袋に詰めて逃走出来るからね。

多分やけど、オリンピック前後で警備が厳しくなったんやと思う。話によると数年前まで、

【毛沢東と中国】
っていう思想的なもの、
酷いものやと、
【毛沢東と女たち】
なんていう誰買う?って思えちゃう本が売られていたという前門地下道。

僕は彼らのことが気になって翌日も前門地下道へ行ってみた。(←そんな暇あるならパラリンでも観に行けよw)






◆◆◆

9月19日









またいた。あの二人だ。

女性の方は、違う色の服着ていて、

一応洗濯は出来る環境はあるようだが、


男性は腕まくってるだけで昨日と同じ服装に見える。
家計は苦しそうだ・・・。

・・・あの独楽、聞いたらたった1元(15円)らしく、それなら買っておけばよかったなぁ、と後悔している。中国のガラくたというネタにもなりそうやし、なおの事ネ(ノ ̄▽ ̄)
とは言え、相手次第で5元とか10元という値をぶつけてくるのは間違いない。それが彼らの商法であり生き残る知恵なのだから・・・。




それにしても、警察の目は甘いようである・・・



◆◆◆





(ぶ~~ん)


僕は咄嗟に足を上げる。

足元をヘリが飛んでいる。

地下なのに(笑)?

007の撮影か?












勿論おもちゃ。

おいおい、地下でヘリ飛ばすなよ、
それともまた違法販売か!?







あれ?誰がヘリ扱ってんの?


振り向く先には、まさかの、
















サツだったΣ(゚□゚ノ)

ったく、中国という国は・・・。

6.14.2009

第3話 ~又好又快~

又好又快とは中国で俗に、量より質、という意味を表す言葉である。

この言葉には経済成長の著しさを冷静な視点に立って俯瞰することにより、「成長」から「発展」にシフトしていこうとする意気込みが内包されているという。

僕が北京を訪れた理由のひとつに成長目覚しい北京の“イマ”を観ることが予ねてからあった。数ある写真の中から今回の日記には最新の建築を中心に載せてみる。
だが、結論から述べれば、実際に僕の目には爆発的に成長し続ける北京の姿しか映らなかった。

それでも思ったことは、毎回毎回中国に対する皮肉では面白くないので、今回は中国人と同じように同一個夢想をもって書いてみようかな、と。


北京市には4回も出入りしたが、実質北京にいたのは2日間に過ぎず、満足のいく見物が出来んかったことは否めないが、腹コワしながら撮った北京の最新建築を自分の好きな順にランキングしてみた。

注意:ここに紹介する以外にも優れた建築は数多あるが、ここでは最新建築に焦点を絞っている。





では、10位から。








第10位 建外SOHO(2004)

日本人の山本理顕が設計したのでギリ10位に入れた。
住宅とオフィスが空間的にダイナミックに錯綜する近未来都市の提案。世界の新興都市でこの手の開発が盛んで、北京もあちこちで建設されている先駆けが建外SOHO。個人的にはこんな冷徹な空間構成が嫌いだ。
訪問が夜なので写真が悪いので昼間の写真をweb上から拝借した。








第9位 水立方(国家水泳センター)(2008)

北島がきもちよがったところ、以上。


だといかにも不案内なので・・・
外から見てもプレハブかなんかっぽいんやけど、実は透明な屋根から太陽エネルギーを吸収、照明と暖房に利用しているらしい。皮膜にはETFEピローを用い、音を透過させるため、内部音響効果には優れる設計。基本的に水泳場と言うのは音に対して硬い物質である水で覆われているため音が増幅されがち。そいつへの対応策なのだ。水玉模様は近くで見ると案外でかく、ひとつ7.5mにもなる。その内部に光量調整の小さなタマが入っているうえ、シルバーや青など時間や天気によって最適で幻想的な輝きを放つ。

(建築ノートより)




第8位 盤古大観(Panguプラザ)(2008)

オリンピック会場近くにあるホテル。
最南端のビル上部が聖火のようにメラメラしている。それ以外は平凡でドンガラ目新しさはない。五輪終了直後に価値がさがりそうな悲しき物件。




第7位 数字北京(デジタルベイジン)(2008)

オリンピックのコントロールセンター。
外観はマイクロチップをモチーフにしたらしい。
そんなものをモチーフにするデザイナーの心に投票したようなもの。
横から見たら薄くスライスしてあって、内部空間は乏しいんじゃないの?と思った。





第6位 世貿天階(2006)

永安里にあるショッピングプラザ。
なんといっても頭上6階程に位置する30×250mの巨大スクリーンが目を引く。それ以外には建築的には見所どころか、ヒトの心理学的行動パターンを当てはめると散りばめられたモジュールが欠陥だらけってことが浮き彫りになる、絶対!!ま、ま、それは後日述べるとして、とにかくスクリーンに釘付け!!






ここで休憩して、ランキング圏外の建築を紹介。






○昌平体育館(2007)○

昌平区の体育館。鉄骨の屋根を乗せるという、大胆な手法のヘンテコドーム。自慢の屋根はマンガンマグネシウム合金らしい。


○Ascottグループ東直門ビル(2007)○

こういうキラキラしたビルがぼっこぼこ建つ北京は文字通り輝いている。でも、あまり面白みはないよね。


○当代MOMA(2008)○

上層階が繋がってるんやけど、通りすがりのためこの写真では分かりにくいが、実は回廊になっていて新しいカタチの住スペースを生む。居住予定者は専ら30代の夫婦+小皇帝( ̄д ̄)(と呼ばれる一人っ子)。文化大革命以前の世代には理解できないんじゃないかな。

web上より。











ランキングに戻って、


第5位 北京南駅(2008)

北京五輪の中国国内の玄関駅。
天津からは勿論、上海とを結ぶ新幹線も今後ここに入線する予定。その頃には年間2.7億人の利用を見込むらしいけど、2.7億って、一体・・・。31haの敷地も、駅としては世界一ではなかろうか??中央駅としての役割はドイツW杯んときのベルリン中央駅と似ている気がするけど、日本の東京駅なんかとは何か根本的に違う気がするなァ・・・。
中の写真だけじゃイメージわきにくいので、コンコースに掲げられた鳥瞰図でも載せとこう。









第4位 国家大劇院(2008)

天安門前に降り立った卵型の宇宙船。
のようなカタチをした3つのホールを備えた劇場。
横から見ると途中で意匠がが変わるので開閉式かと思ったが生憎、違った。奇を衒ったわけではないが、美しくデザインできていると思うし、柱が一切ないというのはちょっと信じられない。









第3位 鳥の巣(2008)


どんなに頑張っても公安によって制されこの写真が限界。
言わずと知れたオリンピックのメインスタジアム。
鳥の巣とよく喩えられるが、元々は骨董の壷をモチーフにしたという。遠めには計算しつくされたジオメトリに基づいて設計されたかのようにも見えるが近づくとその奇怪な3次元造形の何処が理論的なのか、はたと消えてしまう。実はフレームを支えているものは外周を取巻く24本の柱であり、それ以上にラインが多くなっているのはフレームワークの単調さを掻き消す為に態と錯綜したライン構成を演じているらしいのだ。
ちなみに全て1.2×1.2mの角材鋼管である。









第2位 CCTV ヘッドクォーター(2009)

CCTVは中国国営テレビ。日本例えるならフジテレビ本社とかでしょうな。
これは未完成。しかも豪雨の夜に行ったので写真と呼べない代物しか紹介出来ないのでCCTVの公開する画像で。



まず、見た目が錯覚絵図みたいで100点。
それを実現しようとするんだから、もう力学を覆すってことになりそうで、何かワクワクする。

・・・この手の建物で最も大変な作業は何か。
左右対称に製作した2本のタワーを中央で溶接することである。
溶接要員は2つの相対歪を限りなくゼロにする必要があるからそれは困難を極めた作業になったはずである。例えば、向きが違うのでそれぞれ異なる風の影響があるわけで、、、って、考えただけでその異端ブリが手に取るようにわかっちゃうわ。










第1位 北京首都国際机場(2008)

北京オリンピックに合わせて拡張された首都空港の第3ターミナルビル。
やっぱ、何かね、1位ってバランスに優れたものにあげたくなっちゃうんだよね。説明することが色々有り過ぎて面倒で割愛なんやけど、デザイン、規模、環境技術とか全てひっくるめてこれが最も優れた建築だろうと。
どこまでターミナルなの?っていう一枚屋根は100万m2で世界一。
ってのは第3ターミナルの話で、これだけで成田並なのにそれがあと2つも1~2km離れた場所にあるんだから移動が大変。国際便は概ね第3ターミナルしか使わんらしいので、日本人はここだけ知っていればいいのだが、僕は中国国内便もバンバン使ったので2タミと行き来することがあり、広さに圧倒された。
せっかくなので内部や外側の写真も載せちゃえ。






以上、夢に溢れた「イマ」の北京でした。