この言葉には経済成長の著しさを冷静な視点に立って俯瞰することにより、「成長」から「発展」にシフトしていこうとする意気込みが内包されているという。
僕が北京を訪れた理由のひとつに成長目覚しい北京の“イマ”を観ることが予ねてからあった。数ある写真の中から今回の日記には最新の建築を中心に載せてみる。
だが、結論から述べれば、実際に僕の目には爆発的に成長し続ける北京の姿しか映らなかった。
それでも思ったことは、毎回毎回中国に対する皮肉では面白くないので、今回は中国人と同じように同一個夢想をもって書いてみようかな、と。
北京市には4回も出入りしたが、実質北京にいたのは2日間に過ぎず、満足のいく見物が出来んかったことは否めないが、腹コワしながら撮った北京の最新建築を自分の好きな順にランキングしてみた。
注意:ここに紹介する以外にも優れた建築は数多あるが、ここでは最新建築に焦点を絞っている。
では、10位から。
第10位 建外SOHO(2004)

日本人の山本理顕が設計したのでギリ10位に入れた。
住宅とオフィスが空間的にダイナミックに錯綜する近未来都市の提案。世界の新興都市でこの手の開発が盛んで、北京もあちこちで建設されている先駆けが建外SOHO。個人的にはこんな冷徹な空間構成が嫌いだ。
訪問が夜なので写真が悪いので昼間の写真をweb上から拝借した。

第9位 水立方(国家水泳センター)(2008)

北島がきもちよがったところ、以上。
だといかにも不案内なので・・・
外から見てもプレハブかなんかっぽいんやけど、実は透明な屋根から太陽エネルギーを吸収、照明と暖房に利用しているらしい。皮膜にはETFEピローを用い、音を透過させるため、内部音響効果には優れる設計。基本的に水泳場と言うのは音に対して硬い物質である水で覆われているため音が増幅されがち。そいつへの対応策なのだ。水玉模様は近くで見ると案外でかく、ひとつ7.5mにもなる。その内部に光量調整の小さなタマが入っているうえ、シルバーや青など時間や天気によって最適で幻想的な輝きを放つ。
(建築ノートより)
第8位 盤古大観(Panguプラザ)(2008)

オリンピック会場近くにあるホテル。
最南端のビル上部が聖火のようにメラメラしている。それ以外は平凡でドンガラ目新しさはない。五輪終了直後に価値がさがりそうな悲しき物件。
第7位 数字北京(デジタルベイジン)(2008)

オリンピックのコントロールセンター。
外観はマイクロチップをモチーフにしたらしい。
そんなものをモチーフにするデザイナーの心に投票したようなもの。
横から見たら薄くスライスしてあって、内部空間は乏しいんじゃないの?と思った。
第6位 世貿天階(2006)

永安里にあるショッピングプラザ。
なんといっても頭上6階程に位置する30×250mの巨大スクリーンが目を引く。それ以外には建築的には見所どころか、ヒトの心理学的行動パターンを当てはめると散りばめられたモジュールが欠陥だらけってことが浮き彫りになる、絶対!!ま、ま、それは後日述べるとして、とにかくスクリーンに釘付け!!
ここで休憩して、ランキング圏外の建築を紹介。
○昌平体育館(2007)○

昌平区の体育館。鉄骨の屋根を乗せるという、大胆な手法のヘンテコドーム。自慢の屋根はマンガンマグネシウム合金らしい。
○Ascottグループ東直門ビル(2007)○

こういうキラキラしたビルがぼっこぼこ建つ北京は文字通り輝いている。でも、あまり面白みはないよね。
○当代MOMA(2008)○

上層階が繋がってるんやけど、通りすがりのためこの写真では分かりにくいが、実は回廊になっていて新しいカタチの住スペースを生む。居住予定者は専ら30代の夫婦+小皇帝( ̄д ̄)(と呼ばれる一人っ子)。文化大革命以前の世代には理解できないんじゃないかな。

web上より。
ランキングに戻って、
第5位 北京南駅(2008)

北京五輪の中国国内の玄関駅。
天津からは勿論、上海とを結ぶ新幹線も今後ここに入線する予定。その頃には年間2.7億人の利用を見込むらしいけど、2.7億って、一体・・・。31haの敷地も、駅としては世界一ではなかろうか??中央駅としての役割はドイツW杯んときのベルリン中央駅と似ている気がするけど、日本の東京駅なんかとは何か根本的に違う気がするなァ・・・。
中の写真だけじゃイメージわきにくいので、コンコースに掲げられた鳥瞰図でも載せとこう。

第4位 国家大劇院(2008)

天安門前に降り立った卵型の宇宙船。
のようなカタチをした3つのホールを備えた劇場。
横から見ると途中で意匠がが変わるので開閉式かと思ったが生憎、違った。奇を衒ったわけではないが、美しくデザインできていると思うし、柱が一切ないというのはちょっと信じられない。
第3位 鳥の巣(2008)

どんなに頑張っても公安によって制されこの写真が限界。
言わずと知れたオリンピックのメインスタジアム。
鳥の巣とよく喩えられるが、元々は骨董の壷をモチーフにしたという。遠めには計算しつくされたジオメトリに基づいて設計されたかのようにも見えるが近づくとその奇怪な3次元造形の何処が理論的なのか、はたと消えてしまう。実はフレームを支えているものは外周を取巻く24本の柱であり、それ以上にラインが多くなっているのはフレームワークの単調さを掻き消す為に態と錯綜したライン構成を演じているらしいのだ。
ちなみに全て1.2×1.2mの角材鋼管である。
第2位 CCTV ヘッドクォーター(2009)

CCTVは中国国営テレビ。日本例えるならフジテレビ本社とかでしょうな。
これは未完成。しかも豪雨の夜に行ったので写真と呼べない代物しか紹介出来ないのでCCTVの公開する画像で。

まず、見た目が錯覚絵図みたいで100点。
それを実現しようとするんだから、もう力学を覆すってことになりそうで、何かワクワクする。
・・・この手の建物で最も大変な作業は何か。
左右対称に製作した2本のタワーを中央で溶接することである。
溶接要員は2つの相対歪を限りなくゼロにする必要があるからそれは困難を極めた作業になったはずである。例えば、向きが違うのでそれぞれ異なる風の影響があるわけで、、、って、考えただけでその異端ブリが手に取るようにわかっちゃうわ。
第1位 北京首都国際机場(2008)

北京オリンピックに合わせて拡張された首都空港の第3ターミナルビル。
やっぱ、何かね、1位ってバランスに優れたものにあげたくなっちゃうんだよね。説明することが色々有り過ぎて面倒で割愛なんやけど、デザイン、規模、環境技術とか全てひっくるめてこれが最も優れた建築だろうと。
どこまでターミナルなの?っていう一枚屋根は100万m2で世界一。
ってのは第3ターミナルの話で、これだけで成田並なのにそれがあと2つも1~2km離れた場所にあるんだから移動が大変。国際便は概ね第3ターミナルしか使わんらしいので、日本人はここだけ知っていればいいのだが、僕は中国国内便もバンバン使ったので2タミと行き来することがあり、広さに圧倒された。
せっかくなので内部や外側の写真も載せちゃえ。


以上、夢に溢れた「イマ」の北京でした。
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